親知らずについて
永久歯が生え揃ったあとで、奥歯のさらに奥に生えてくる大きな歯が「親知らず(第三大臼歯、智歯)」です。通常、上下左右4本の親知らずが20歳前後で生えてくるケースが多いのですが、その時期や本数、生え方は人それぞれ異なり、親知らずが生えてこない人もいるほどです。
永久歯が生え揃ったあとで、奥歯のさらに奥に生えてくる大きな歯が「親知らず(第三大臼歯、智歯)」です。通常、上下左右4本の親知らずが20歳前後で生えてくるケースが多いのですが、その時期や本数、生え方は人それぞれ異なり、親知らずが生えてこない人もいるほどです。
親知らずは、咬み合う上下の歯が揃ってまっすぐ生え、ブラッシングも問題なく行えているようなら、そのまま放置してもいい歯です。しかし問題は、ほとんどの方の顎に、親知らずが並ぶスペースが不足しており、生えてくるときにトラブルを招きやすいということがあります。これは、古代人と比べると、軟らかいものを食べる生活になった現代人の顎が小さくなってきていることが原因と考えられています。
「親知らずであればすべて抜く」ということはありませんが、多くの親知らずが抜歯した方がいい状況になっていることは事実です。それほど、親知らずがきちんと生えて正常に機能している場合が少ないのです。抜く・抜かないはケースバイケースですので、実際に歯科医師の診断が必要です。
よく親知らずを抜歯するときの痛みを恐れて、親知らずが不具合を起こしていても放置してしまう方がいらっしゃいますが、悪いものを放置して自然とよくなることはなく、悪化の道をどんどん進むことになります。悪くなる前に最善の処置ができるよう、親知らずに痛みや腫れ、違和感があれば、お早めにご相談ください。
親知らずの抜歯は、基本的に健康保険が適用されます。親知らずの状態によって、治療法(抜歯方法)が異なるため、料金は変わってきますが、完全に埋まっている親知らずを抜歯するような難しい症例でも、数千円で治療が受けられます。検査費用や治療法、処方されるお薬によって金額は変わってきますので、くわしくは当院へご相談ください。
はい、抜歯する際には痛みが生じるため、通常の歯科治療と同様に麻酔注射を行います。また、手術後数日間は痛みや腫れが生じますが、通常1週間程度で落ち着いてきます。そのため、抜歯は計画的にした方がいいでしょう。
左右どちらかの上下を抜歯後、2回目にその反対側の上下2本というのがいいかもしれません。いずれにせよ、患者さんの親知らずの状況次第で変わってきますので、親知らずでお困りでしたら、どうぞお気軽にご相談ください。
親知らずの生え方や状態で治療の難易度も変わってきますし、痛みの感じ方も異なりますが、一般的に、下の歯の方が骨密度が高い傾向にあります。そのため、下顎の方が抜歯時に骨の損傷範囲が大きくなり、痛みや腫れが出やすくなります。
親知らずの抜歯後は、麻酔が切れると痛みが生じ、多少の腫れや出血が出てきます。これらも、親知らずの生え方によって個人差が大きい部分です。ここでは、多くのケースで共通する注意事項をご案内します。
抜歯後の穴から出血がありますが、この穴に血が溜まり「血餅(ゼリーのようなかさぶた)」ができるまでは、気になっても指や舌で触れないでください。また、シャワーの水や強いうがいなどで洗い流さないでください。抜歯後、出血が収まるまではガーゼを咬んで止血していただきます。
抜歯した当日は、出血を促さないよう血流がよくなる行為を避けてください。例えば、激しい運動や飲酒、長時間の入浴などです。また、痛みが我慢できない場合には、処方された鎮痛剤を歯科医師の指示どおり服用してください。腫れがある場合は、冷却ジェルシートを頬に貼るなどして、冷やしすぎない程度に冷やしてください。痛みも腫れも、通常は1週間以内には治まってくるものです。それ以上続くようでしたら、当院へ遠慮なくご相談ください。
宇都宮市の歯医者「星野歯科医院」では、親知らずの抜歯後は、それぞれの患者さんの状態に合わせて、注意事項を丁寧にご説明しています。ご不明点や不安なことがありましたら、遠慮なくおたずねください。
歯周病は、お口の中にあるプラーク(歯垢)の中に潜む歯周病菌による感染症で、日本人の成人のうち約8割が罹患しているかもしくはその予備軍だとされている国民病です。毎日のブラッシングで適切にプラークを取り除けていないと、それが歯石へと変わり、さらなるプラークを引き寄せることになります。つまり、病原菌が口腔内に増えることで、歯周病が進行・悪化していくのです。
歯周病の初期は歯茎に軽い炎症を起こす程度ですが、自覚症状のないままに進行するため、知らない間に重症化し、歯を支える顎の骨まで溶かされ、歯が動くので噛めなくなります。そうなると、ブリッジや入れ歯などの補綴(ほてつ)治療で、歯の機能を補わなくてはなりません。顎の骨が溶かされて弱くなると、こういった治療を重ねても、お口の各所で歯周病を再発することがあります。
歯周病治療の要は、プラークコントロールにあります。歯周病菌が生息するプラークと、プラークを引き寄せる歯石をお口の中から徹底的に除去することで、炎症を抑えられるからです。
そこで重要になるのが、毎日ご自身で行うブラッシングなどのセルフケアと、歯科医院で受けるプロケアの両立です。いずれか片方では不十分で、両方をしっかり継続することで、歯周病は発症を抑えたり進行を食い止めたりとコントロールできるのです。
毎日ブラッシングしていても、自己流だとどうしても磨き残した箇所が出てくるものです。プラークが残ると歯石となり、さらに歯周病を悪化させる原因となります。歯石の除去はブラッシングでできないので、歯科医院でのプロケアを受けることになります。
歯科医院で受けられるプロケアは、PMCTというクリーニングや、SRPと呼ばれる歯石除去・歯面清掃です。いずれも専用器具を使って、口腔ケアの専門家である歯科衛生士が行います。当院では、一人ひとりの患者さんを、一人の歯科衛生士が責任を持って担当する「担当衛生士制」を採用しています。お口の中を予防のプロが継続してチェックすることで、お口のトラブルを未然に防いだり、早期発見・早期治療につなげられたりします。
プロケアを毎日受けることは不可能ですから、歯周病をしっかりコントロールするためには、患者さん自身が行うセルケアが重要になってきます。
セルフケアでは、歯ブラシを使ったブラッシングを基本に、歯と歯の間からプラークを除去する「デンタルフロス」や「歯間ブラシ」を積極的に使いましょう。ブラッシングでは、歯の表面や歯と歯茎の間を清掃することはできますが、歯と歯の間を磨くのが難しいためです。また、洗口剤、などもおすすめです。
近年の研究で、歯周病菌がお口の中にとどまらず体の中に入り込むと、そこで炎症を起こし、トラブルを招くことがわかってきています。特に、免疫力と深い関係がある糖尿病との相関が指摘されており、双方の患者には注意が促されています。また、血管内に血栓を作りやすいため、心疾患や脳血管障害などを引き起こす可能性があります。妊婦さんの場合は、早産・低体重児出産のリスクが高まるとされています。
歯周病の初期症状の代表的なものが、ブラッシングの出血です。患部を拝見しないことには、歯周病であるとは言い切れませんが、可能性は高いといえます。また、歯茎の炎症の状態によって、出血したりしなかったりもします。いずれにしても、早期発見・早期治療ができるよう、気になる症状があればお早めにご相談ください。
歯周病は免疫力との関係が深く、一般的には40代に発症するケースが多いようです。しかし、最近は10代・20代での発症も増えてきているようですので、年齢・世代を問わず、歯周病予防につながる メインテナンスをおすすめしています。
第三者の客観的視点でお口の中をチェックすると、ご自身では気づかなかったトラブルの予兆を発見しやすくなります。また、いざ治療が必要になったときの費用や時間と、予防にかかる費用や時間を比べると、後者の方が小さく抑えられます。通院を面倒に感じられるかもしれませんが、専門家によるケアや指摘・アドバイスを受けることは、ご自身のセルフケアの効率アップにつながります。ぜひ、積極的にご活用ください。
歯石の付きやすさには個人差がありますが、当医院は年に2~3回、4~6ヶ月置きに通院することが理想的だとされています。当院では、患者さんのお口の状態から、適切なタイミングでおハガキをお送りしていますので、ぜひ定期検診をご利用ください。
宇都宮市 上戸祭の「星野歯科医院」では、歯周病治療後もよりよいプラークコントロールを続けられるよう、定期検診のお知らせハガキをお送りしています。お口のことでお困りのことがあれば、きめ細やかなヒアリングで患者さんのご意向をうかがいます。
患者さんのお口の状況にあった歯ブラシや歯磨き粉、デンタルフロスや歯間ブラシの選び方、それぞれの使い方をアドバイスします。また、歯周病に大きく影響を与える食生活や睡眠、喫煙などの改善のため、生活習慣のアドバイスも行っています。歯周病で歯を失ってしまうことのないよう、患者さんと一緒に、患者さんの気持ちになって対策を考えます。どうぞお気軽にご相談ください。
お口は体の入り口であり、歯は生きていくために欠かせない「食」で大切な役割を果たしています。しかし、歳を重ねると、歯や歯茎にさまざまなトラブルが生じ、むし歯や 歯周病で歯を失ってしまうことも増えてきます。歯を失うことで思ったように食事が摂れなくなったり、発音や会話がしにくくなったりすることは、想像する以上に喪失感が大きく、気力・体力にも影を落としてしまいかねません。
いつまでも心身ともに健康的に過ごすためには、お口の健康をしっかり維持することが大切。当院では、さまざまなトラブルに見舞われやすいシニア世代のお口の健康を、しっかりサポートいたします。歯や歯茎、お口の健康に不安があるなら、ぜひお気軽にご相談ください。
年齢を重ねるにつれ、お口の中にもさまざまな変化が出てきます。ご年配の方の口腔ケアでは、次のような点に注意する必要があります。
年配の方の歯科治療では、こういった大前提を踏まえて進めていく必要があります。個人差が大きい部分でもありますので、当院では、患者さん一人ひとりのお口の状態を適切に把握し、最適と思われるご提案をいたします。
歯を失ってしまっても、目立たない場所だと、治療や入れ歯を面倒がって、歯がないまま放置してしまわれる方が少なくありません。しかし、歯を失った部分をそのままにしておくことには、多くのデメリットがあります。周囲の歯が、歯のない部分に倒れ込んで歯並びや咬み合わせを乱し、お口全体のバランスを崩すことにもつながります。
はい、当院は駐車場から玄関アプローチにもスロープを設置しており、院内もバリアフリー対応となっております。車椅子のままで、診療スペースまでスムーズにお入りいただけますので、安心してご来院ください。
はい、個人差が大きい部分ではありますが、数年ごとに作り変えをおすすめするケースがあります。入れ歯そのものは人工物ですので、大きな変化をするものではありませんが、歯茎や顎の骨、支えにする歯、咬み合わせなどの変化が調整では追いつかなくなることがあります。入れ歯を作ったらそれっきりではなく、定期検診で入れ歯とお口の状態をチェックし、違和感や不具合が少ない状態に適宜調整するようにしましょう。
インプラントは天然の歯のような感覚で使えるとあって、非常に魅力的な補綴治療です。しかし、外科手術を伴うなど、高齢の方にとって身体的負荷が大きい場合もあります。当院でもインプラント治療には対応しておりますが、患者さんのお口の症状や全身の健康状態と相談しながら、メリットデメリットとともにご提案することになります。まずはお気軽にご相談ください。
生きていくために必要であり豊かな生活の土台となる「食」のシーンで、重要な役割を果たすのが「お口」です。しかし加齢とともに、歯周病や歯の喪失、義歯の不具合などさまざまなダメージを受けがちです。
当院では「自分が患者だったらこんなことは嫌だな、こうだったらいいな」と患者さんの立場に立って考え、さまざまな配慮ある診療を行っています。予防・口腔ケアに力を入れ、定期検診のおハガキをお送りしているのも、何よりそれが患者さんのお口の健康にとって効果的だからです。
当院は、駐車場から診療スペースまで、車椅子でお入りいただけるバリアフリー設計となっています。スリッパに履き替えることなく、土足でそのままお入りいただけます。また、当院はカワチ薬品 戸祭北店と農産直売所あぜみち上戸祭店の隣にあるため、広い駐車場の中から、乗り降りしやすい場所をお選びいただけますし、治療後には、お買い物をして帰っていただくこともできます。院内感染防止対策にもより一層力を入れ、子供から高齢者まで安心して通える医院づくりに努めています。
歯や入れ歯、お口のことで悩んだり困ったりすることがあれば、何でも遠慮なく当院へご相談ください。歯科診療を通じてお口の問題を解決することで、患者さんが快適で健康的な生活を送れるようになることが、何より私たちの喜びです。
歯の欠損は、見た目だけでなく噛む力や言葉の発音にも影響を及ぼすします。欠損した歯を放置すると、周囲の歯に負担がかかりさらに歯を失うリスクが高まります。また、自信を持って笑顔を見せることが難しくなることもあります。
歯を失ってしまった場合、インプラント治療が一つの解決策となります。インプラントは、天然歯に近い見た目と機能を取り戻すための効果的な治療方法です。
当院では、患者様一人一人のニーズに合わせたプランを提供し、安心して治療を受けていただけるよう努力しています。
インプラント治療について詳しく知りたい方、ご相談したい方は、お気軽にお問い合わせください。治療の流れや費用など丁寧にご説明いたします。